3.求愛
作詞:柴咲コウ
見惚るる背中 淡いひととき
指でなぞれば 早る血潮
肢體を覆う 頼れる腕に
酔いしれて 身を任せる
愛の音が カラカラと
渇く心を 呼び起こす
悟られぬように
息潜め 眼をとじても…
ふくらむつぼみがほころぶ
あふれそう 熱い接吻(くちづけ)
ほとばしる雨 非を隠し
もう とめどなく 我忘れる…
琥珀の月も とうに沈んで
ふと「あの一夜」 熱に浸り
明らむ夜ごと 抑えつけても
やがて日は 身を捉える
慾望が ザワザワと
深さを増して 根を這わす
浮き立つ溝を
ただ独り 慰めたい…
「花散れば すこやかでいい?」
胸とりまく 骨ぐみたちも…
先立つ想いにかられて
叫ぶ身體は 乞いさまよう…
踏みこめぬ 我の灯の元
狂おしい… 異色の世界
魅かれる刹なに応えて
「もう一度だけ」呼び漂う…
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